世界はうるさいストライプ

高機能自閉症の長男タロウ(5歳)、定型発達の次男ノスケ(2歳)との日々。記録。

3歳で高機能自閉症と診断された息子にうつる世界は、耳がいたいほど騒がしくてストライプ模様でした。                        

タロウの生育歴【1歳】

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※1歳半くらいの頃のタロウ

 

 

妊娠中~出産まではこちら↓

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0歳のころはこちら↓

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 このあたりからタロウの特性がわかりやすくなります。今回ちょっと長いです。

 

【1歳のころ】

1歳をすぎて間もない頃。産まれる前から指摘されていた腎臓の肥大の件で精密検査を受けることになり、小児専門の大きな病院に検査入院することになりました。

 

 

検査はどれも大暴れで大変でした。採血もとてもできる状態ではなかったので、ベッドにくくりつけられて数人の看護師さんが手足を抑えてという状況の中で行われました。

夜ももちろん泣き暴れて、相部屋だったのでとても気を遣い、翌日家に帰る頃には疲れきってお互いげっそりしていたと思います。

この検査の結果、タロウには重複腎盂尿管という尿管の奇形があることが判明します。

ひどい場合手術で切り取る事もあるそうですが、幸いタロウは軽度だということで経過観察で見守ることになりました。

 

この頃のタロウはやはり宇宙語のような言葉を頻繁にしゃべっていて「そろそろ話し出すかなぁ」と思っていました。バイバイやパチパチもよくしてくれてかわいい時期でした。

 

しかしなかなかつかまり立ちから「つたい歩き」になりません。また、ずりばいからハイハイに進化すると恐ろしくそのスピードが早く、周りの人にもよく「こんな早い子は見たことがない。ハイハイ選手権に出場したら1位だな」と笑われるほどでした。

 

今思えばこれも多動のサインだったのでしょうか。

 

もう一つ大きく気になったこと。それは「おもちゃで遊べない」事です。

どんなおもちゃもそのおもちゃ本来の遊び方では遊べず、投げるかくるくる回すだけ。

この頃子育て支援センターによく遊びにいっていたのですが、とにかくものすごく早いスピードでハイハイをしては次から次へとおもちゃを引っ張り出して投げてはまた次のおもちゃに手を伸ばし投げる。

これを繰り返していたように思います。

 

それから体に触れられることを警戒するようすが見られました。

この頃から感覚の過敏さがうかがえ、歯磨きや洗髪、爪切り、体温測定など大変いやがって暴れました。

歯磨きや洗髪は毎日のことなので本当に苦労しました(ちなみに今でも暴れます)

 

そして「手掴み食べ」が出来ない子でした。これについて知り合いのママさんに相談すると不思議な顔をされ「置いておいたら普通に食べない?手をかけてあげすぎたから食べれなくなったんじゃないの?」とアドバイスされたので敢えてなにもしないようにしたら、本当に全く食べないのです…結局私が口に運んであげる以外どうしようもない状態でした。

 

またなかなか歩き始めません。

歩かない歩かないと思っているうちに、ついに1歳半検診の日が来てしまいました。

とはいえ、うちの子以外にもまだ歩けない子だって1人くらいはいるだろう…と思っていた私が間違いでした。

 

歩けないのはタロウだけ。

 

みんな大人しくお母さんのお膝に座って絵本を読んだり、知育おもちゃで遊んで待っています。「ママ~」なんてお話しする子も多くて、この時まさに私は「カルチャーショック」を受けました。

 

うちの子はまだ歩けない。おもちゃでも遊べない…お話だって…遅い遅いと思っていたけどこんなにちがうの??????どうして?

みんな大人しくお母さんのお膝に座って待っているのにうちの子は勝手にハイハイで他の部屋に行ってしまう。

連れ戻してもまたすぐ出てしまう。汗だくで追いかけてそれを繰り返す私。それに何度「タロウ」と呼んでもタロウは振り向きもしないのです。

 

その後タロウの順番が回ってきましたが指差し×、積み木も積めない、発語0で別室に呼ばれました。

私はそこで、タロウが産まれて初めて人様の前で本気で泣いたと思います。

「おかしいな…と思うところはたくさんあったんです…」泣きながらお話をして、市の早期療育ルームの事や発達検査について聞きました。それ以外この日のことはショックすぎてなにも覚えていません。

どうやって帰ったとか家に帰ってからどうだったとか記憶がすっぽり抜けているのです。

 

1歳8ヶ月。市の早期療育ルームに通い始めます。しかし教室の中に入ることはできず、入ってもハイハイですぐ出たがって泣いて大暴れという状況でした。

1時間のプログラムのうち5分教室の中に入って残り55分間廊下をハイハイで走り回ります。私はそれをひたすら追いかけていました。

この時に聞こえてしまったんです。すれ違い様の、とあるお母さんたちの会話が。

「ね、あの子いくつかな」「2歳過ぎかな。ハイハイなんだ」

ショックでした。体の大きなタロウは2歳過ぎと思われていたようですが…この言葉は今も私の耳に胸に突き刺さって消えません。帰り道大きなタロウを抱っこ紐で抱いて泣きながら帰った覚えがあります。

 

1歳10ヶ月。ようやく、ようやくタロウは歩き始めます。

やっと…と思ったのもつかの間の喜び。歩くよりハイハイの方が早いことを彼は本能的に知っている…

せっかく歩けるようになっても、全力のハイハイはなおりません。手も全く繋げない。つかまえてもするりとぬけだして外だろうがどこまでもハイハイで走っていってしまうタロウ。

 

この頃の私は恥ずかしながらペーパードライバーだったので、多動気味のタロウを連れて出掛ける手段は大抵ママチャリでした。

そんなある日。事件は起きました。いつものように外出して帰ってきた時。駐輪場に自転車を止めた瞬間です。隣の工事現場から音がしたのです。さほど大きな音ではありませんでした。が、タロウにとっては違ったようです。

突然「ぎゃぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ」と叫んで耳を塞いだまま、自転車から飛び降りました。

 

顔からコンクリートに落ちて

顔面は血まみれ

 

あまりに突然の出来事に私もパニックになりながら「タロウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!タロウ!!!!!!!!!!!!!!!!」と必死で名前を呼びました。

急いで救急に駆けこみましたが幸い骨に異常はなく。顔面の傷だけですみました。かなり痛々しい姿でしたが…

 

翌日あらためて朝から病院に行き(心配で2けんもはしごしました)、救急で取ったレントゲンやCTをもとに医師とお話をしました。その時、担当の医師にこう声をかけられたのです。

医師「お母さん、この子最近歩き始めたばかり?歩き方がそんな感じだよね」

私「はい…発達が全体的に遅くて…」

医師「この子内臓を患ってない?」

私「えっ、どうしてわかるんですか?実は腎臓に奇形があるんですけど…」

医師「内臓に奇形がある子供は発達が遅れることが多いよ。内臓は脊髄に影響を与えるし、脊髄と脳は繋がっているからね。一度検査してもらうといいよ。紹介状を書きましょうか?」

 

この時私に少し光が見えました。「もしかして…」と自閉症発達障害について調べる日々だったけれど内臓の奇形が発達に影響しているのかもしれない?先生が言うんだもの。…きっとそうだ。と。

 

…しかしこの光はまたすぐに厚い雲に覆われて見えなくなってしまうのです…

 

 

◼️ここまでのポイント

・つたい歩きが遅い

・はいはいが異常に早い

・おもちゃで遊べない

・歯磨きや洗髪、爪切り、体温測定など触れられることを嫌がり暴れる(感覚過敏が目立ち始める)

・手掴み食べが出来ない

・歩かない

・呼んでも振り向かない

・1歳半健診時に発語0、指差し0、積み木が積めない

・療育ルームに通うもお部屋に5分といられない

・音に反応して飛び降り大怪我をする(聴覚過敏が目立ち始める)

 

 

【2歳に続く】

※2歳は色んなことがありすぎたのでまとめるのに時間がかかると思います。

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